主屋 外観(南東より)

平成30年7月21日 国 登録有形文化財答申

  • 白石家住宅 主屋(大正7年・1918)
  • 白石家住宅 呉服蔵(明治21年・1881/平成27年改修)
  • 白石家住宅 道具蔵及び食物蔵(明治21年頃・1881)

答申では、登録有形文化財基準のうち、主屋は「造形の規範となっているもの」として基準2に、2棟の蔵は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として基準1に認められました。

主屋

白石家住宅は、京都から招いた棟梁・間宮吉三郎、脇棟梁・林駒次郎により、まず大屋根を建て、その後、屋根下部分を造る寺社仏閣方式で建築。
主屋は、木造2階建、入母屋造、桟瓦葺。約274㎡。

[玄関]

西の本玄関は、腰下の檜柾目の網代編みに磨りガラスの両面引戸。
玄関土間は黒那智玉砂利洗い出し。続く6畳間は、丸太の梁から勾配をつけた舟底天井など、末広がりの吉祥招来のしつらえ。

[茶室]


茶室

入口に富岡鉄斎の額を掲げ、丸窓、下地窓を配し、絞り加工の赤松の床柱、網代と簾の組み合わせ天井など、職人技を駆使した仕様。
材料にも琵琶湖の葦、北山杉、嵯峨野の竹と、贅を凝らす。


[大座敷・仏間]


屋根下に風窓を設け高さを持たせた吊天井は、縄文杉と檜柾目。
金箔押しの襖と細めの畳縁が部屋の品格を高める。
欄間は拭漆縁の神代杉の一枚板。

付け書院を持つ床の間は、檜の一枚板の天井、桜の一枚板の板敷き、違い棚は黒檀。
東と南の畳敷き入側に可動式濡縁を設け、大がかりな宴にも対応できるようにした。


大座敷 床の間

大座敷から仏間を望む

1階見取り図

北側廊下は檜柾目の一枚板。各廊下外側の戸はドイツ製ガラスを使用。渡り廊下の仕切扉は古代杉。

[1階各部屋]

東の南北の部屋は畳敷きの廊下で仕切る。
中央階段は、檜柾目の踏板は鴬張り、吊り照明は当時新しいサンドブラストで装飾。
数寄屋風の化粧の間の天井は、色違いの檜皮を交互に並べ、浴室からの蒸気を防ぐ工夫を施す。


玄関、茶室、1階各部屋の芭蕉布貼り襖の下貼りは、墨文字が書かれた和紙で防虫・防湿を図る。

[2階]

2階南東8畳は、掛込天井を持つ数寄屋風設え。
南西の格天井の部屋は、床間、違い棚、天袋を持つ書院造り。


呉服蔵


木造2階建、桟瓦葺、切妻屋根、壁は内外とも漆喰塗、観音開きの扉を持つ。
桁裄9.45m、梁間4.81m。約49㎡。
内部は改装されているが、外観および基本構造は変わっていない。


呉服蔵

呉服蔵 2階

道具蔵および食物蔵


道具蔵および食物蔵

木造平屋建、一部2階建、切妻屋根、桟瓦葺、外壁は漆喰塗。
桁裄8.685m、梁間4.81m。約41㎡。
蔵の内部は壁で南北に仕切り、南は食物蔵、北は内部が2階建ての道具蔵。
各々入口があり、入口と窓には唐草紋の持ち送りが付く。

白石家住宅は、「和風意匠の濃淡を巧みに使い分けた近代和風建築の優品で」「老舗の格式ある屋敷構えを形成している。」と評価されています。

白石家住宅の公開について

年に2回、春と秋に主要な部分を公開致します。
日程はホームページ、Facebookなどでお知らせいたします。

[呉服蔵のご利用について]

呉服蔵は、各種催しなどにご利用いただけますので、ご相談ください。


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