タンスに眠ったままの着物が新しい姿になる
未来に繋がる着物の魅力
先代から受け継いだ着物を反物にし、現代に活用できる形にデザインしました。
期待以上の仕上がりに驚き、着用することで着物の品質の良さを改めて実感しました。
受け継いだのは着物という『もの』だけではありません。
時代は変わろうとも先代の着物に対する思いや価値までも受け継いでいます。
そして、着物からコートへ再生する工程で、着物は環境・社会・経済に対して最大限配慮された『サスティナブルファッション』だと確信しました。
タンスに眠ったままの着物からの脱却
着物が当たり前だったころに比べ、今は特別な日の晴れ着として着用することが当たり前の時代となり、せっかくの着物もタンスの中に眠っているという方は多いものです。
呉服店ですので、着物をお召しいただくことが嬉しいのですが、代々受け継がれた着物が箪笥の中で眠っているのは忍びないものです。
思い出はあるけど、着る機会がない着物や反物を「今」活用できるものにすることも呉服店の役割だと考えております。
『いつも纏う、いつも使う』着物を活かすことへの新たな取り組みへ
長い年月を経て、今に至る『伝統美着物』を只々、眠らせておくのはとても残念なことと考え、「日常に纏う、使う」新しい形をご提案することといたしました。
老舗呉服店プロデュース
着物を最大限生かした「着物リメイク」
老舗呉服店だからわかる『着物の価値』
私たちは着物の持っている気品、粋と雅、詫び寂びなど、着物独特の美意識が表現されていることを知り尽くしています。
着物の素材は種類も豊富であり、質の高いものが多く、洋装にはない和布特有の肌触りと風合いがあります。
また、着物の柄や文様は単なる模様ではなく、時代の技術や文化や願いがつながりあって生れた奥深いものです。
時代は変わろうとも、着物の本質は変わることはありませんが、伝統的な着物のすばらしさを新しい形で引き継げるものとして「着物リメイク」をプロデュースいたします。
コンセプトは”和魂再生”
- 着物の再生
- 着用できないサイズや柄の着物を日常着としておしゃれ着として着用できるように再生します。
- 思い出の再生
- お父様やお母様が着用されていた大切なきものをご自分用に使用できるものに再生します。
- 着用後の再生
- 汚れや傷みなどがあり、そのままで着用できない着物を新しい形に再生します。
洋服を手掛けるのは、布を愛してやまないデザイナー
洋服を手掛けるのは、ぎゃらりい伊万里の創業者、深川芳子氏です。
1980年、日本の伝統工芸に興味を持ち、工芸の店“ぎゃらりい伊万里”を創業し、このころから着物布等を使った創作服を展開しています。
布の美しさの追求も深く、絣、藍染、麻やアジアの伝統的素材を使い伝統的な素材を今に活かした創作スタイルを基本としつつ、近年はシルク裂き織りやバティックの生地の生産開発に注力するほど、布を愛してやまないデザイナーです。
その思いが評価され全国各地の有名百貨店で定期的に展示会が催され好評を博しています。
単に形を変えるというという枠を越えた、伝統的で新しい装いが深川氏の手によって生まれます。
納得のいく、満足感のある仕上がりになる理由
ぎゃらりい伊万里のデザイナー深川氏は、布への追求も深く、着物の生地の魅力を知り尽くたデザイナーです。
よって、お客様との打ち合わせでは、単にご要望をお聞きするだけではなく、リメイクさらた洋服がお客様にとって魅力的なものに仕上げるために、アドバイスをさせていただいています。
既に納品させていただいているお客様からは、とても満足感のある仕上がりになっていると高評価をいただいています。
着物が洋服にリメイクされるまでのフロー
- まず、着物(反物)を当店へお持ち込みいただきます。
- 当店で着物(反物)の状態をチェックします。
- 当店より、お客様のデザインなどのご要望、サイズをお伺いします。
- 着物(反物)をぎゃらりい伊万里へ送ります。
- ぎゃらりい伊万里で生地の状態を確認して、事前にお伺いしたご要望をもとにデザイナーと打ち合わせをしていただきます。単にご要望通りのデザインにするだけではなく、デザイナーよりアドバイスをいたします。
- デザインが決まりましたら、型紙を起こして制作開始です。
- お客様へ納品(約2ヶ月程度のお時間をいただきます)
洋服へのリメイクの事例
バックを手掛けるのは"老舗製造メーカー"
京都の老舗店や高級ブティックより依頼を受け、ブランドバック等製造実績のある、創業71年の大阪の老舗メーカーです。
リメイクを手掛けるのは、この道25年以上のベテランの職人です。一つ一つの着物生地を吟味し、生地にあった下張り加工を施し、持ち手、マチには革を使用し、耐久性を持たせた仕上がりとなります。
世界で一つだけの個性が際立つ日傘
留袖、訪問着、振袖、紬、小紋、浴衣など色々な素材から色・柄を活かした個性ある日傘が出来上がります。
形見の着物を日傘にリメイクされ、法事の際にご親戚や親しい方に贈り物にされる方がいらっしゃるほど、人気のリメイクです。
事前見積もりを承ります
ご注文いただく前に、事前見積もりをお勧めしています。約一週間程度でお見積可能です。
お預かりした着物写真やお客様の体型で専属デザイナーからのアドバイスも可能です。
見積もりにご用意いただくもの
- 着物の写真(必須)
- 普段着用のブラウスの採寸またはサイズ(必須)
- お客様の体型がわかる写真(必須)
- 希望デザイン(必須)※可能なら型紙、又は実物
参考価格と納期
参考価格 | 納期 | |
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ジャケットコート | 88000円~ | ご注文から納期まで約2ヶ月程度 |
ブラウス | 55000円~ | |
ワンピース | 88000円~ | |
ベスト・スカート | 44000円~ | |
バック | ※36000円~ | ご注文から納期まで約1ヶ月程度 |
日傘 | 16500円~ | ご注文から納期まで約3週間程度 |
- 洋服へのリメイク価格は洗い張り代を含みます。
- バック、日傘のリメイク価格は、解き代を含みます。
- ※バックの参考価格は、カタログ(型見本)での製造の場合の価格です。型見本以外のデザインをご希望の場合は、別途お見積となります。
※ご一読ください。
着物は直線断ちであり、長さや傷に制限されるため、お客様のイメージ通りに仕上がらない場合があります。また、生地の状態で使えない部分もありデザイン変更もあり得る点、ご了承いただく必要があります。
生地の素材(滑りの良し悪し)、生地の厚薄により、背裏、半裏が必要となる場合があります。
リメイクをご検討中の方へ
ご自宅やご実家の箪笥に眠ったままの着物のリメイクをご検討中の方はお気軽にご相談ください。
ご相談だけでも構いません。